冷やし文化!山形独自の夏の風物詩って?
商品紹介 2017.07.14
いつもブログをご覧頂いている皆様、こんにちは。
山田ガーデンファームの生田智美と申します。
7月に入り、早くも日本全国で記録的な暑さが続いていますが、
山形の夏も、と~っても暑いのです!
昭和8年(1933)年7月25日には山形市で40.8度もの猛暑日を記録しました。
この記録は74年間もの長い間、日本における最高気温の記録となったのです。
厳しい夏を涼しく過ごすために山形の人たちは様々な工夫を凝らし、次第に「冷たい○○」という“冷やし文化”が山形に根付いてきました。
今回は「冷やし文化!山形独自の夏の風物詩って?」と題し、ご紹介します。
【 山形発祥の夏の風物詩①冷やしシャンプー 】
この時期の山形の床屋さんには「冷やしシャンプー」と書かれたのぼりが立ちます。
「冷やしシャンプー」とは、1990年代後半に山形市で冷やすことを前提に冷たいシャンプーで洗髪するサービスのことです。
お客さんに楽しい時間を過ごしてもらって、気持ちよく帰ってもらうために、冷酒のボトルにシャンプーを入れたり、シャンプーと水をカクテルシェーカーに入れてシャカシャカ振ったりと、お店によって演出は様々です。
冷やしたシャンプーで髪を洗うと、成分に含まれるメントールの爽快感が増し、清涼感あふれる心地良さが実感できます。
初めての人はその突然の冷たさに声を出してしまう人が多いのだそうです。
泡で洗っている間はメントールのスース―とした感覚はほとんどありませんが、洗い流していくうちに次第に強くなっていきます。
現在では、山形県内の約300店舗で正統派「冷やしシャンプー」を実施しています。
なんと最近では、冷やしシャンプーを体験しようと全国からわざわざ訪れるお客さんも増え、夏の山形観光の新しい目玉としても注目されています。
【 山形発祥の夏の風物詩②冷やしラーメン】
今では日本全国で食べられるようになった「冷やしラーメン」も実は山形発祥です。
その名の通り冷たいラーメンであり、スープも麺も冷たく、氷を浮かべることもあります。
発祥の地は山形県山形市の栄屋本店で、常連客の「夏には冷たい蕎麦を食べるんだから、ラーメンも冷たいのが食べたい」 という言葉を聞いたことが店主の心に残り開発の切っ掛けになり、1年間の研究を経て1952年の夏に冷やしラーメンとして発売したのだそうです。
冷やしラーメンは、冷やし中華とは異なり、通常のラーメンと同じようにたっぷりのスープに麺が浸されています。
また、スープは醤油味が一般的で、冷やし中華のように酸味は強くありません。
【 山形発祥の夏の風物詩③冷や汁】
冷や汁は、季節の茹で野菜に数種の乾物を戻して煮たものを冷ましてから汁ごと和えた具沢山のお浸しです。
第九代米沢藩主「上杉鷹山」が藩の財政難を乗り切るために、 自ら一汁一菜を実行しつつその一汁一菜を一緒にしたような冷や汁は、民衆にも奨励しました。米沢藩に古くから伝わる料理で、合戦の出陣式には配下の武将に冷や汁が振舞われたといわれています。
今も昔も、米沢の夏の食卓に欠かせない料理です。
今回は「冷やし文化!山形独自の夏の風物詩って?」と題し、ご紹介しました。
山形の人々は、様々な方法で暑い夏を乗り越えてきました。
みなさんも、ぜひお試しくださいませ。
次回の更新もお楽しみに♪
通信販売部
生田智美