米沢独自の環境観!草木塔とは?
商品紹介 2017.03.28
いつもブログをご覧いただいている皆様、こんにちは。
初めてご覧いただいている皆様、はじめまして。
山田ガーデンファームの生田智美と申します。
長い冬も終わり、雪国の米沢もすっかり春めいてきました。
米沢は自然豊かな地であり、古くから多くの地域住民に愛されています。
その証ともいえる遺産が今も大切に残されています。
それは草木塔と呼ばれる石碑です。
今回は「米沢独自の環境観!草木塔とは?」と題し、ご紹介致します。
草木塔とは、草木に感謝し、その成長を願って建立された石碑です。
みなさんにとっては耳慣れない響きかもしれませんね。
それもそのはず!
草木塔は日本国内に160期基以上が確認されていますが、そのうちの9割が山形県内にあり、しかも置賜地方に集中しています。
特に国道121号線に集中しており、今もなお見つかっていない草木塔が山間に残されているのではないかと言われています。
では、なぜ草木塔が山形県の置賜地方に集中して建てられるようになったのでしょうか。
実は草木塔の設立には、米沢藩の9代目藩主、上杉鷹山公が関係していると伝えられているのです。
▲上杉鷹山公は領地返上寸前の米沢藩再生のきっかけを作り、江戸時代屈指の名君として知られています
1772年に米沢藩の江戸屋敷が焼失し、その再建のために米沢市大字入田沢字塩地平の山林の木々が伐採されました。
鷹山公がその山林の木々に対する感謝の念から、山形県米沢市大字入田沢に草木塔を建てたのが始まりと伝えられています。
長い間、草木塔は地域の人々にのみ大切に守られてきたため、近年までその存在が明らかにならなかったのだそうです。
▲草木塔は自然石か、部分的に研磨されたものがほとんどです。
江戸時代以降も主に林業の盛んな地域に建てられており、米沢市万世町梓山、米沢市田沢、米沢市簗沢、米沢市綱木などの「木流し」が行われた所に多く建てられています。
最近では自然保護・地球環境という観点からいっそう注目されています。
山形や東京、あるいは比叡山延暦寺など、置賜以外でも自然愛護の精神を後世へ伝えるため建てられ建てられるようになりました。
今回は「米沢独自の環境観!草木塔」についてご紹介致しました。
草木へ感謝してきた心は、世界に誇れるものです。
これからも米沢の美しい自然と先人達から受け継いだ自然に感謝する気持ちを大切にし、守っていきたいと思います。
ぜひ、自然の美しい自慢の米沢にお越しくださいませ!
通信販売部
生田智美