天井から吊るす雛飾り「つるし雛」をご紹介します!
新着ニュース 2017.03.01
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は通信販売部の井上がお届けします!
早いもので今年ももう3月となりました。
山形も暖かな日差しが雪を少しずつ解かし始めています。
春が来るのももうすぐです!
また、明後日は「ひな祭り」ですね!
女の子が主役の日であると同時に春の訪れを感じさせる行事でもあるため、いくつになってもワクワクする日です!
もう雛人形が鎮座しているというご家庭も多いのではないでしょうか?
しかしひな祭りには、雛壇に飾る雛人形だけでなく、天井から吊るす雛飾りもあるようです。
今回は吊るす雛飾りである「つるし雛」をご紹介します!
もともとつるし雛は静岡県の伊豆稲取地方で江戸時代後期から伝えられてきた風習とされています。
当時高価な雛人形を飾ることができる家庭はごくわずかで、庶民には到底手の届かないものです。
しかしなんとかして愛する子どもや孫の幸せを祈り飾ってあげたいという親や祖父母たちが、想いを込めて作ったのがはじまりです。
吊るされる人形は、ちりめんなど着物の布を解いて作られています。
とても色鮮やかで可愛らしい人形たちには一つひとつ異なる願いが込められているようです!
「犬」
犬のお産が軽いことから、「子宝・安産・健康」に恵まれますように、との願いを込めて。
「蝶」
蝶のように「可憐に可愛らしく成長しますように」と願って。
「風車」
虹色の厄除けであり、何事においても良い風向きに恵まれ、物事がうまく運びますように、との願いを込めて。
「椿」
優雅で美しい女性に育つよう願って。
「唐辛子」
可愛い娘とお雛様に悪い虫がつかないように。(実際に昔は、虫から雛人形を守るために、収納箱へ唐辛子を入れて保管していたようです)
また人形には「鶏」も欠かせません!!
長寿や健康を願い、1日の始まりである朝を招くだけでなく滋養がある「卵」を産むことから、縁起がいいとして選ばれているようですよ!
色とりどりの羽が眩しい鶏です!
豪華絢爛な雛壇に凛として佇む雛人形も大変きれいですが、一つひとつの飾りに願いを込めて作られるつるし雛も、素朴な魅力と温かな愛情が感じられて素敵ですね!
今回はつるし雛についてご紹介しました!
山形県は雛人形が大変多く、2月〜4月にかけ、個人宅で古くから伝わる雛人形を展示する「雛街道」が各地で開催されます。
家の中や蔵などに展示されている雛人形は大変趣があり、見応え充分のイベントとなっています!
もちろんつるし雛を飾っているところもありますよ!
ぜひ春の山形にお越しください!!