ついに「令和」!万葉集の鳥の歌についてご紹介します!!
鶏 2019.05.01
ついに5月に入りました!
「平成」が終わり、「令和」になりましたね。
ニュースなどでもよく取り上げられてはおりましたが新元号の出典は、
日本最古の歌集「万葉集」の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」からだそうです。
万葉集は奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集です。
759年(天平宝字3年)までの約130年間の歌が全20巻に分類収録されているようです。
「梅花(うめのはな)の歌三十二首」
「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」
安倍晋三首相は、『万葉集』を典拠にした理由について、
「1200年余り前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、
天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、
我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります」
「悠久の歴史と四季折々の美しい自然。
こうした日本の国柄をしっかりと次の時代に引き継いでいく」と語っていました。
また、「令和」という元号に込めた意味を
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」とも説明されていましたね、
新しい時代が良い時代になるといいなと感じております。
せっかくなので万葉集について少し調べてみました。
その中で、鳥を詠んだ歌は600首ほどありました。
鶯(うぐいす)やホトトギスなど季節を感じさせる鳥がよく詠まれているようですが、
鶏に関する歌も少しありました!
第七巻 庭(には)つ鳥、鶏(かけ)の垂(た)り尾(を)の乱(みだ)れ尾(を)の、長き心も思(おも)ほえぬかも
第十一巻 暁(あかとき)と、鶏(かけ)は鳴くなり、よしゑやし、ひとり寝る夜は、明けば明けぬとも
第十八巻 鶏が鳴く、東(あづま)をさして、ふさへしに、行かむと思へど、よしもさねなし
すべて漢字で書かれていることもあり、現代語に訳すのは少し難しいですね…
ただ、昔から鶏の鳴き声が夜明けを告げる合図として認識されていたことや
人々の生活に鶏がかかわっていた事はわかります!
食用として飼育される前から、昔の人は鶏の声と共に起きる生活を送っていました。
私たちの生活には昔から鶏が欠かせなかったということですね!
それでは、次回の更新もお楽しみに♪
矢萩