かに玉と天津飯、中華料理ではないのはどっち?
新着ニュース 2017.06.22
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は山田ガーデンファーム、通信販売部の井上がお届けします!
本日6月22日は「かにの日」です!
かにの「か」は五十音順で6番目、「に」は22番目であることと、星座占いにおいて6月22日からかに座に分類されることから制定されました。
高級食材の一つですが、食べやすく様々な料理に使用されており、無くてはならないものですね!
かにと卵を使った料理といえばかに玉、そして天津飯!!
どちらも代表的な中華料理で、ふわふわの卵にとろりとした餡がかかっておりたまりません!
しかし、実はかに玉と天津飯のどちらかは中国では食べられていない日本で生まれた料理のようです。
どちらが日本発祥の料理かおわかりですか?
正解は天津飯が日本発祥の料理です!!
かに玉は中国では「芙蓉蟹」というれっきとした中華料理で、ご飯の上にかに玉をのせたものを日本では天津飯と呼んでいます。
中国の人々は、日本に来て初めて天津飯を見て驚いてしまいます。
中国でも天津飯を出す店は少しだけあるようですが、これも日本人の要望で特別にメニューに入れていることが多いようです。
今や日本人にとって馴染み深い中華料理の代表格となった天津飯。
実は東日本と西日本で餡の味付けが異なるのはご存知でしょうか?
東日本では餡の味付けにトマトケチャップを使用するため、餡の色は赤みがかっています。
対して西日本では醤油や塩を使うため、餡は薄茶色や透明な色に仕上がります。
地方ごとに味付けも変わり、独自の食文化として発展を遂げているのですね!
そもそもなぜご飯を卵で包むようになったのでしょうか?
発祥については2つの説があります。
一つ目は「来々軒説」です。
1910年に浅草で創業した大衆的な中国料理店「来々軒」のコックが、何か早く食べるものを作ってと客に言われ、特別に「蟹玉」(芙蓉蟹肉)を丼ご飯にのせ、酢豚の餡を応用した甘酸っぱい醤油味の餡をかけたものを作り、「天津芙蓉蟹肉飯」と称したという説です。
二つ目は「大正軒説」です。
大正時代に大阪城近くに開業した大正軒の亭主が、戦後の食料不足の際に売り物がなく、天津の食習慣である「蓋飯」(皿盛りの飯におかずを乗せたもの)を発想のもととし、天津で多く捕れたワタリガニの蟹玉で作って、上からとろりとした餡をかけた「芙蓉蟹蓋飯」を作りました。しかし、蟹肉は高かったので採算に合わず、後にエビに代えて、「天津飯」としたというものです。当時は卵も入手難で、天津から輸出されてきた小さなサイズの鶏卵を使ったといわれています。
どちらも物資不足の時代の説ですが、手軽に栄養を摂取でき、お客様に贅沢なひと時を楽しんでもらいたいという店の人々の思いが伝わってきますね。
今回は天津飯についてご紹介しました!
次回もお楽しみに!