ニワトリに味覚はあるの?
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は山田ガーデンファーム、通信販売部の井上がお届けします!
私たちの食卓を彩る美味しい卵を産んでくれるニワトリたち。
しかし彼らは何を好んで食べるのかはあまり知られていません。
そもそもニワトリに味覚はあるのでしょうか?
今回はニワトリの味覚についてご紹介します!
動物の舌には「味蕾(みらい)」という食べ物の味を感じさせる小さな器官があります。
味蕾は味細胞の集まりで、ここが味刺激を受けると大脳の味覚中枢へと信号が伝わり、私たちは味を感じることができます。
人間には約一万個あるといわれており、甘味・苦味・酸味・塩味・旨味のそれぞれ別個の味蕾が受容するようになっています。
そんな味蕾ですが、ニワトリの舌にはほとんど存在していないようです。
しかし全く無いというわけではなく、口蓋部分と口腔底の上皮には20〜30ほど味蕾があるので、味を感じることはできます。
孵化してから大人のニワトリになるまで味蕾の数は変わらないため、孵化直後から大人と変わらない味を感じ取ることができるようです。
品種によっても味蕾の数が異なり、苦味の強いものを与え反応を見る実験をしたところ、拒否する品種とあまり抵抗なく食べる品種など様々出てきたようです。
この実験で、拒否する品種ほど味蕾の数が多いということ・ニワトリは苦いものがキライであることがわかりました。
では甘味はどうでしょうか?
実はニワトリの舌には甘味受容体を構成する物質が無いため、甘味を感じることができないようです。
これはニワトリだけでなくネコも同じ。
しかし鳥類全てが甘味を感じないかというとそうではなく、甘い蜜を吸うハチドリは旨味受容体を独自に進化させて甘味を感じることができるようになっているようです。
動物の味覚については未知の領域が多く、ニワトリが塩味・酸味・旨味を感じることができるかはまだわかりません。
しかし味覚ではなく痛覚になってしまいますが、ニワトリは唐辛子などを食べても辛味を感じていないということが実験で明らかになっています。
基本的に雑食のニワトリですが、好き嫌いが無いというよりはあまり考えずにお腹に収めているだけのようですね。
ニワトリの好みが分かれば、飼料を改良して与え、たくさん食べてもらうことでニワトリはすくすく成長していきます。
より質の良い卵が産み出されることにも繋がるので、動物の味覚という未知の領域が少しでも狭まっていくことを祈るばかりです!
今回はニワトリの味覚についてご紹介しました!
次回もお楽しみに!!
通信販売部
井上