今日は「百人一首の日」です。鶏が出てくる歌をご紹介します!
新着ニュース 2016.05.27
いつもブログをご覧いただいている皆様、こんにちは。
今回は総務部・矢萩がお届け致します。
今日、5月27日は「百人一首の日」だそうです!ご存じでしたか?
私自身は中学や高校の古典の授業で少し習ったことがあるくらいで、
百人一首が実際にどのようなものなのか、あまり分かっていませんでした…
そこで、今回は百人一首について調べてみました!
まず、和歌は五・七・五・七・七の三一文字でできていて、上の句と下の句があります。
百人一首とは100人の歌人の和歌を1人1首ずつ集めた歌集のことで、
最もよく知られているものとして『小倉百人一首』があります。
『小倉百人一首』は平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人・藤原定家が
小倉山の山荘で選んだ百首とされています。
室町時代に歌を合わせて詠んだことから始まり、
江戸時代に絵が入った歌かるたが誕生し、庶民に広がりました。
そして、現在の札を取る速さを競う「競技かるた」へと変化していったようです。
あまり触れる機会のなかった“百人一首”ですが、
最近は皆様も耳にする機会が多いのではないでしょうか?
少女漫画「ちはやふる」は百人一首と競技かるたを題材とした大人気のコミックスで、最近は映像化され、
映画「ちはやふる」では広瀬すずさんや野村周平さん、真剣佑さんが出演し話題となっていますね!
私も見に行きたいなぁと思いつつ、前篇の公開が終わってしまいそうで焦っています(^_^;)
「ちはやふる」効果もあり、近年は競技かるた人口が急激に増加しているそうですよ!
さて、百人一首を調べていく中で “ニワトリ”が出てきた歌があるのでご紹介させて頂きます。
第62番
「夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」 清少納言
この歌は「枕草子」で有名な清少納言が詠んだ歌で、“鳥”とあるのが“鶏”の事を意味しています!
歌の意味としては、「夜が明けないうちに、孟嘗君(もうしょうくん)の故事のように
夜明けを告げる鶏の鳴き声をまねて、私を騙そうとしても、
私と貴方の間にある逢坂の関は開きません」というものです。
歌の意味を知っても歌を詠んだ時の背景を知らないと
理解するのは難しく感じてしまいますが、
この歌を詠む為には中国の故事の教養が必要なので、
清少納言の教養の深さと頭の良さが良くわかる歌になります。
“孟嘗君の故事”は今から2,000年も昔の話ですが、
そのころから鶏の鳴き声が夜明けを告げる合図として認識されていたことに改めて驚きました!
食用として飼育される前から、昔の人は鶏の声と共に起きる生活を送っていました。
私たちの生活には昔から鶏が欠かせなかったということですね!
それでは、次回の更新もお楽しみに♪
矢萩