意外に身近な「加工卵」とは?
いつもブログをご覧の皆さま、こんにちは!今回は通信販売部の井上がお届けします!
皆さまは「加工卵」という言葉をご存知ですか?
言葉は聞いたことがなくても、加工された卵ということで温泉卵などを思い浮かべた方も多いと思います。
温泉卵は、私たちの食卓に並ぶ最も身近な加工卵の一つであることは間違いありません。
しかし、その他にも加工卵の種類はたくさんあります。
加工卵は、食品工場や外食産業などで用いられる、卵の一次加工品のことです。
卵の加工において、卵製品の原料調整として加工したものを「一次加工」、卵製品の製造をするための加工をしたものを「二次加工」と分類しています。
一次加工品は、卵の殻を取り除き、中身だけを集めてパックに詰めた「液卵」や、それを乾燥させたり冷凍させたりして保存や加工がしやすくなっている「乾燥卵」や「冷凍卵」などが多く使われています。
卵を大量消費するマヨネーズ工場や製パン工場では、いちいち卵を割っていては手間がかかるため、「液卵」をはじめとした加工卵が用いられます。
加工卵は年々使用数が増加しており、国内で生産された卵の約4割が業務用・加工用として消費されているようですよ!
では卵の二次加工品はどのようなものが当てはまるのでしょうか?
今回は3つご紹介したいと思います!
1.マイクロ波加工卵
これはインスタント食品の乾燥具材として使われる加工方法です。
カップラーメンの具材の卵やふりかけに用いられています。
マイクロ波を利用した加工は殺菌効果が高く、衛生的で保存にも適しているためインスタント食品にはぴったりの加工方法です。
色・香り・風味が損なわれにくいという利点もあり、凝縮されたインスタントの卵でもしっかりと卵の風味が楽しめるのも納得ですね
2.ドラム加工卵
これは薄焼き卵やクレープなど、均一な厚さの卵を製造する際に使われる加工方法です。
熱した円筒形のドラムの内側に液卵を塗って焼くことで、0.4mm〜0.5mm程度の薄いシート状の卵が出来上がります。
液卵に小麦粉やバターを加えることで、クレープ用の生地が完成します。
3.ロングエッグ
これはコンビニなどで販売されるサラダやチルド麺類、ピザなどで用いられる輪切りの卵を製造する際に使われる加工方法です。
ご覧のとおり切っても切っても卵白と卵黄が同じ比率で、まるで金太郎飴のようですね。
製造方法は、二重になった金属チューブの外側に卵白を充填し加熱し、固まったら内側のチューブを引き抜いて、その中に卵黄を流し込み再び加熱・凝固させることで完成します。
輪切りの卵が大量に必要な時、卵を無駄にすることなく使用できるためとても便利ですね!
残念ながら業務用以外に販売はされていないようですが、一度はまるごと一本食べてみたいです(笑)
意外にも身近なところで目にする卵の二次加工品が、こんな変わった製造方法だったことに驚きました!
卵の利用方法は無限大ですね!
次回もお楽しみに!
井上