「インフルエンザワクチンも卵からできていた!?」
新着ニュース 2015.10.24
ブログをご覧頂いている皆様こんにちは。
今年もインフルエンザの話題が出てくる季節になりました。
先日インフルエンザ予防接種の価格が決まり、そろそろしようかな?
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこのインフルエンザワクチンを作るのに鶏の卵が使われているってご存知でしたか?
今日はインフルエンザワクチンが鶏の卵から作られるまでをご紹介します。
○そもそも、インフルエンザワクチンって?
感染性をなくしたインフルエンザウィルスを人に接種して、インフルエンザを防ぐための免疫を付けるものです。
このワクチンを作るには、まず原料となるウィルスが必要です。
○なぜ、鶏の卵が使われるの?
鶏の卵は、製造管理がしっかりされており日本では安心して手に入るという利点もありワクチンの製造に使われております。
うまくウィルスが増えれば、1~2個の鶏卵からワクチンの原料になるウィルスを大人1人分作ることができます。
1個の鶏卵から大量に作られるという訳ではありません。
ワクチンを作るために、日本で1日に何百万個、何千万個もの鶏卵が使われています。
○どうやって作るの?
ワクチン製造に使われるのは、私たちがいつも食べている鶏卵とは違う「孵化鶏卵」という卵です。
孵化鶏卵というのはひよこになる前の卵のことです。
なぜ、いつも食べている卵ではなく孵化鶏卵を使うのでしょう?
それは、「ウィルスが生きた細胞に感染して増える」という性質を持っているからです。
まず、受精卵を温め、発育途中の状態にします。
次に温めた孵化鶏卵にインフルエンザウィルスを注射し、ウィルスを増やします。
そして、溜まったウィルス液を集めてワクチンの原料にします。
その後、ウィルスを精製・凝縮し、感染性をなくした上で国の検査を通ってようやくインフルエンザワクチンになるのです。
○鶏の卵以外からは作れないの?
私たちの食生活でなじみ深いウズラの卵。
同じ卵ならウズラの卵でもできるのでは…?
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身、そう思いました。
しかし、ウズラの卵は小さいので、採れるウィルスの量も少ない事からインフルエンザワクチン製造には使われないそうです。
以前の記事でもご紹介しましたが、鶏の卵って料理のみならず、いろんな分野で使われているのですね。
医療でも鶏は人間の役に立っているのですね!
毎日卵を産んでくれる鶏さんに感謝したいものです。
では、次回の記事もお楽しみに♪
通信販売部 吉田