身近なところで“卵型”が大活躍!
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は通信販売部の井上がお届けします!
以前ブログにて、なぜ卵は楕円形をしているのかをご紹介させていただきました。
鳥類独特のいびつな楕円形をしたあの卵型は、外敵から産んだばかりの卵を守るために計算された形なんですね!
そんな卵型は、私たちの生活の身近なところでも生かされているのはご存知でしょうか?
たとえば、卵は握りつぶそうとしても割ることができません。
一定の面圧・全体的な圧力に対しては強い耐久性があるのです。
これは、橋やドームのようにアーチ型になっている建築に生かされています。
アーチ型の建築は、仮枠を作り、楔型(一端が広く他端にむかうにしたがって狭くなるような形)の石を重ねていき、最後にアーチの中心となる地点にバランスを安定させる石(キーストーン)をはめ込みます。
こうすることで、上からかかる圧力や衝撃がキーストーンによって左右に分散され、多少の衝撃ではびくともしない建築物ができあがるのです!
卵も弧を描いたアーチ構造になっており、一点に集中した力には弱いものの、全体的な圧力に対しては受けた力が均等に分散され、大きな衝撃にも耐えることができます。
また、飛行機の胴体や自動車の車体などにも、この卵の性質は利用されています。
飛行機や自動車も、車体全体で風圧を受けなければならないため、車体を卵の殻のように丸くすることで圧力を分散しています。
橋やドームなど建築物のように重い石ではなく、比較的薄い物質でこの性質を発揮できるのも、薄い卵の殻が強い力に耐えられることから着想を得て開発されたようです。
卵の形だけでなく、卵の形が引き起こす現象も利用されています。
卵は転がったとき、弧を描いて元の場所に戻ってくる性質を持っています。
巣から落ちてしまっても遠くに転がってしまわないようになっているのです!
この性質は、弊社にもあるGPセンターで利用されています。
GPセンターでは、卵をパックに詰めるとき、尖った方が上になるようパック詰めの機械を使います。
卵の向きがバラバラのままローラーで流れてきますが、ガイドバーである金属の棒に当たると、向きが違うものはガイドバーにぶつかり回転することで向きが揃うようになっています。
たかが金属の棒1本でも、卵の性質を利用することでとても大切な役割をはたすことができているんですね!
身近なところで使われている卵の性質をご紹介しました!
自然以外でも役立つ卵の形はすごいですね!!
次回もお楽しみに!!
通信販売部
井上