たまごっていつから食べられている?たまごと鶏の歴史をご紹介します!
たまご 2015.09.07
ブログをご覧頂いている皆様、こんにちは。
今回は、「たまごと鶏の歴史」を紐解いてみたいと思います。
たまごには「物価の優等生」という呼ばれ方もあり、
今や、庶民の味方の食材となっています。
たまごは、古くから庶民に親しまれる食材だったかというと、実は違うのです!
そもそも鶏の先祖は、東南アジア地域に生息するキジ科の野鶏と言われています。
この野鶏がいつからか人間に飼育され、現在の鶏になりました。
古墳時代に鶏の埴輪が残っていることから
日本には、2000年以上も前に朝鮮半島から渡来したと考えられます。
当時は、時刻と告げることや闘鶏のために飼育され、
尊い存在であり、鶏肉もたまごも食用ではありませんでした。
では、鶏たちが食用として飼育され始めたのはいつからでしょうか。
794年~の平安時代に伝えられた『日本霊異記』には、
「鳥の卵を食べると悪いこと(祟り)が起きる」などといった記述が残っており
たまごは食用ではなかったことが伺い知れます。
もともと仏教においては、たまごを食べること=殺生とされていました。
事実、江戸時代より前の文献には、
「たまごを食べた」という記録があまり残されていません。
それほど卵食は“罪”でした。
そのような云われや概念が無くなり、
鶏の飼育が開始され、“たまご”が一般的に食べられるようになったのは
1603年~の江戸時代に入ってからのことです。
殺生という概念を打ち崩したのは、
1543年に西洋文化の伝来という説があります。
カステラなどの南蛮菓子や卵料理が広まり
「たまごを食べること…たまごは生き物ではないから“殺生”にならない」
という解釈が広まりました。
この頃、たまご売りも出てきましたが、
卵食が許されたとて、まだまだ庶民の手の届かない特別な栄養食で高嶺の花でした。
たまご売りは、生たまごやゆでたまごを売り歩いていたそうです。
ゆでたまごは二十文、その頃のかけそばが十六文と言われていますので、
かけそばが仮に1杯400円とすれば、
ゆでたまごは1個500円だったということになります。
今では考えられない価格ですが、それほどたまごが貴重なものだったと感じることが出来ます。
高嶺の花という敷居を脱し、一般家庭に普及し始めたのは昭和30年以降のことです。
昭和30年以降は、食に対する日本人の意識が大きく変化し、
栄養について大きく見直されました。
食生活に欧米化が進み、タンパク質や、カルシウムが重要視され、
卵や肉、牛乳、乳製品の摂取が推奨されました。
栄養価も高く、安価で手に入るようになった“たまご”が健康の象徴になっていました。
今では家庭のなかに当たり前のようにある卵にも、奥深い歴史が存在します。
現在では、栄養がたくさんあることが知られ、
一日1~2個を食すことが推奨されているたまご。
弊社の紅花たまごは、豊かな自然環境のもとで育まれており、
お客様からも「昔懐かしい味のたまご」「生臭みもなくてたまごかけご飯に最高」などのお言葉を頂いております。
私自身、生たまごがあまり得意ではなかったのですが、
紅花たまごの鮮やかな黄身の色と、生臭みがない濃厚な味わいに
もう…虜です!
ぜひ弊社の紅花たまごを食べて、たまごの歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
ご注文・お問い合わせ、心よりお待ちしております!
通信販売部 薩佐