卵殻膜の構造と機能性!!
ブログをご覧の皆さん、こんにちは!!
総務部の田谷です。
今回は、たまごの殻の薄い膜である「卵殻膜」についてご紹介したいと思います。
卵殻膜とは?
卵殻膜はタマゴの殻の内側にある薄膜のことです。
主な成分はタンパク質で、二層の網目状構造をしています。
外側は粗く、内側は密な構造になっています。
(上記画像 キューピー ファインケミカルより画像引用)
卵殻膜の主成分である線維状のたんぱく質は、約20種類のアミノ酸で構成されています。
しかも、その組成は人間の皮膚や他の部位のアミノ酸組成と非常に近い構成であり、
さらに「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」を含有しているといった特徴を持ちます。
卵殻膜の機能性
卵殻膜には、大きく2つの機能性があります。
①生体親和性
②Ⅲ型コラーゲンの産生促進
①生体親和性
水に溶ける卵殻膜は、コラーゲンやヒアルロン酸を作る細胞であり、
「肌細胞」とも呼ばれる「ヒト真皮繊維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)」をよく接着し増やす働きがあります。
②Ⅲ型コラーゲンの産生促進
卵殻膜には、肌のハリの素となるⅢ型コラーゲンを増やす働きがあります。
「Ⅲ型コラーゲン」とは…
細くてやわらかい繊維性コラーゲンで、赤ちゃんのときに最も多く含まれ、加齢とともに減少します。
これが減少すると肌の弾力やみずみずしさが失われていきます。
そのため卵殻膜成分は、ヒト線維芽細胞を活性化・増殖させ、さらにⅢ型コラーゲン量も増加することから、
ハリのある若々しい身体づくりに役立っているのです。
現在では、卵殻膜を粉末化し、傷ややけどの治療薬や皮膚を活性化する化粧品を作るための研究が進んでいます。
また、ヒアルロン酸と呼ばれる保湿効果を持つ成分が含まれていることから、化粧水などにも利用されています。
このように、卵は食べて栄養摂取するだけでなく、特有の機能性を活かし様々な製品に使用されています。
以前、卵殻の活用法についてご紹介させて頂きましたが、たまごは本当に無駄がなく、私たちの知らないところで様々な面で活躍しているのです!!
今回は「卵殻膜」についてご紹介させて頂きました。
次回も卵の一部の構造や機能性についてピックアップし、ご紹介したいと思っておりますのでお楽しみに (*^^*)
総務部 田谷