卵酒って何??
「以前、卵酒について紹介していましたが、体にいいの?」
先日、この質問が何件かお問い合わせをいただきました。
今回ご紹介させていただきます。
卵酒は江戸時代初期には、既に作られていたようです。
当時の代表的な料理本、「料理物語」には
「玉子をあけ、冷酒を少しずつ入れ、よくときて塩を少し入れ、燗をし出し候也。玉子一つに酒をりべに三盃入るよし」と記述されています。
卵には、人間の体に必要な8種の必須アミノ酸がすべてバランスよく含まれています。
卵に含まれる「シスチン」というアミノ酸は自然免疫力を高める手伝いをするとされています。
卵酒のベースとなる日本酒にもアミノ酸が多く含まれています。日本酒に含まれているアミノ酸の量はワインの約10~20倍と言われています。米や米麹を発酵させて作る日本酒はとても栄養成分の多いアルコールです。アミノ酸をはじめ、ビタミンや肝臓にいいペプチドといった新陳代謝を高めるものの他、ミネラルも豊富に含まれています。血行が良くなると発汗作用が促され、汗と共に細菌が体外へ排出される効果も期待されています。
卵酒の効果
・水分補給
・身体を温めて血行促進
・ウィルスと闘うための糖分・アミノ酸の摂取
卵酒のレシピをご紹介します。
材料
・日本酒:1合(180㏄)
・卵:1個
・砂糖:大さじ1
作り方
①卵と砂糖をよく混ぜ合わせ、こしておく。
②日本酒を鍋に入れて中火にかける
③日本酒が軽く沸騰したら、①にゆっくりと注ぎ、卵液を酒でのばすように混ぜる。
お酒の方に卵液を注ぐと分離する可能性があるので注意が必要です。
卵液に日本酒をゆっくり注ぎ、よく混ぜることで分離せず、なめらかな卵液になります。
日本酒は辛口よりもまろやかな味のほうが飲みやすくなります。
砂糖の量をお好みの甘さに調整してみてください。
卵酒は加熱しているとはいえアルコールが含まれています。
そこに風邪薬が加わることで過敏症を引き起こす可能性もあるため、薬とアルコールの併用は避けてください。
最後に卵酒は即効性のある風邪薬というわけではありません。
卵酒の効果としては、水分補給・身体を温めて血行促進・ウィルスと闘うための糖分やアミノ酸の摂取などがあります。
風邪をひいてしまったときは、暖かくして体を休めることが一番。おいしい卵酒を飲んで、ゆっくりしてみてはいかがでしょうか。また風邪の時だけではなく、疲れた時やなかなか眠れないときなどにもオススメです。
次回もお楽しみに!!