ニワトリが卵を産むのは何時から何時まで?
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は山田ガーデンファームの井上がお届けします。
先日お客様より
「ニワトリは朝の何時から何時まで卵を産むの?」
というお問い合わせがありました。
夜明けを知らせる鳥であるニワトリは、
やはり夜明けとともに卵を一斉に産み始めるのでしょうか?
今回はニワトリが卵を産む時間についてご紹介します。
こちらでもご紹介していますが、
ニワトリが卵を産む仕組みには「光」が重要な役割を果たしています。
光の刺激により産卵に必要な「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」が含まれた
ニワトリの性腺刺激ホルモンが分泌され、
ニワトリは春の朝だと勘違いして365日毎朝卵を産んでくれています。
弊社の養鶏場では午前2時に光を点灯しニワトリたちに起床を促し、
午後6時に消灯し就寝できる環境を整えています。
光を点灯する午前2時が夜明けで、消灯する午後6時が夜になるのです。
しかし、個体によって異なりますが、
夜明けとなる午前2時とともに必ず卵を産み始めるというわけではありません。
だいたい午前9時〜10時が産卵のピークとなりますが、
産む時間は個体によって本当にバラバラです。
ニワトリのお腹の中で卵ができるまで、約25時間を要します。
そのため、とある日の午前9時に卵を産んだニワトリは、
翌日は午前10時、翌々日は11時とだんだんずれていくのです。
それでも午前中のうちに約75%のニワトリが産卵を終えます。
なぜ午前中のうちに半分以上のニワトリが産卵を終えるのでしょうか?
これはニワトリの本能によるもので、
外敵に狙われやすい夜は卵を産んでいる余裕はなく、自分の身を守るので精一杯です。
そのため、人工的に光を管理して点灯・消灯していても、
本能で朝のうちに産卵を済ませ、午後から体力を温存し翌日に備えているようです。
産卵を終えたニワトリは、また25時間後に卵を産むために餌を食べて体内で卵を作っていき、
午後6時に就寝に入ります。
消灯後は卵を産まなくなるため、
弊社のニワトリが卵を産むことができる時間は「午前2時から午後6時まで」で、
産卵のピークは「午前9時から午前10時くらい」となります。
弊社では朝採りの新鮮な卵をお届けさせて頂くために、
毎朝産卵のピークの時間帯に集卵し、
養鶏場からGPセンターに運んで洗浄・検査・パッキング等を経て、
お昼過ぎから手作業で出荷作業を行なっています。
集卵から出荷までのわずかな時間の中で
多くの工程をGPセンターでは行なうため苦労もありますが、
その分鮮度抜群で他の卵とは甘みやコクが一味違います。
ニワトリが1日かけて頑張って作って産んだ卵を、ぜひ生でお召し上がりくださいませ!