秋を感じる見立て料理「柿卵」をご紹介します
新着ニュース 2018.09.11
ブログをご覧の皆様、こんにちは!
今回は山田ガーデンファームの井上がお届けします。
今年は季節の移り変わりがとても早く、駆け足で秋がやってきたような気がします。
まだイマイチ秋がきた実感がない…という方におすすめなのが日本料理です!
西洋の料理と異なり、季節によって異なる食材が楽しめる日本料理は、味わいだけでなく「見立て」という手法で目でも季節を感じられるようになっているのです。
「見立て」とは似せて作ること。
日本料理では春夏秋冬で連想されるものを食材で表現しており、多くの技やレシピが伝承されてきました。
そんな日本料理でも卵は大活躍!
今回は秋の見立て料理のひとつである「柿卵」をご紹介します!
【材料】
紅花たまご・・・・・・2個
薄口醤油・・・・・・・大さじ2杯
みりん・・・・・・・・少量
昆布・・・・・・・・・4cm角
爪楊枝・・・・・・・・2本
食用色素(赤、黄)・・・少々
【作り方】
①小鍋に紅花たまごとそれがかぶる程度の水を入れて火に掛ける。
②沸騰したら5分程度茹でて冷水に取り、しっかり冷まして殻をむく。
③昆布は、硬く絞ったふきんで拭いておきます。
④小鍋に薄口醤油、みりん、少量の水で溶いた食紅の赤色と黄色各ほんの少々(爪楊枝の先に付けた程度の量)を入れる。
⑤卵がかぶる程度の水を注いで全体を混ぜ、昆布と①の卵を入れて火にかける。
⑥煮立ったら火を止めて約1日冷ます。
⑦卵にしっかり色が着いたら昆布と共に取り出す。
⑧昆布を2cm角に四角く切り落とし、四角の各辺の中央をV字に切りつける。
⑨爪楊枝を昆布の中央に刺して卵に刺し込み、柿のへたに見立てて完成!
日本料理では「柿卵」は主に前菜で使われ、お客様をお腹いっぱいにしないためにもうずらの卵が用いられることが多いようです。
しかし、濃厚な黄身が特徴的な紅花たまごを使えば十分に食卓を彩ることができます!
柿という秋の風物詩、そして紅葉色の色合いは、料理にちょこんとのっているだけでも十分に秋が感じられる柿卵は、今の季節にぴったりですね!
前菜ひとつにも手間を惜しまず、お客様に提供したときの驚きや感動を大切にする姿勢は、日本人のおもてなしの心を感じます。
季節感と作り手の温もりが感じられる柿卵を、ぜひご自宅、また料亭で楽しんでみてはいかがでしょうか?