卵の殻が大活躍!カリカリ梅の作り方
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は山田ガーデンファーム、通信販売部の井上がお届けします。
本日7/30は「梅干しの日」です!
約1千年前に中国から梅が伝わり、昔の人は梅を干して薬として利用し、常備薬として持ち歩かれていた梅干しには「梅はその日の難逃れ」ということわざもあり、難(7)が去る(30)の語呂合わせでこの日に制定されました。
暑さが隆盛を極めるこの時期に、一粒だけでも食べるだけで夏バテや疲労回復に効力を発揮する梅干しは、今からの季節重宝しそうですね!
そんな梅干しをさらに食べやすく改良したのがカリカリ梅です。
駄菓子などでお馴染みかと思いますが、軽やかな食感と食べやすさは、梅干しと異なり気づけばたくさん食べてしまった…ということもあると思います。
そのまま食べても、刻んでご飯や料理に混ぜてもぴったりのカリカリ梅は、いくらあっても足りなくなります!
そんなカリカリ梅も自宅で作ることができ、しかもその際「卵の殻」が大活躍するのです!
本来捨てる卵の殻を活用できるカリカリ梅の作り方を今回はご紹介します!
■カリカリ梅
〈材料〉
・青梅・・・・・・・・・・・500g
・粗塩(梅の重量の8%)・・・40g
・焼酎 (甲類35度)・・・・40ml
・卵の殻・・・・・・・・・・2コ分
〈作り方〉
①梅を一晩水につけ、アクを抜く。
※たっぷりの水分を含ませることで、みずみずしい状態になります。
② 卵の殻を熱湯で2~3分間ゆで、内側の薄皮(卵殻膜)をむく。その後1cm大に砕き、天日に半日ほど干して乾かしておく。
③梅を紙タオルで押さえて水気を取り、竹串で梅のヘタを丁寧に取る。
④肉たたきの平らな面に布巾をたたんだ物を巻き付けて輪ゴムでとめる。木のまな板の上に梅を置き、梅の中心の筋に沿って包丁を当てる。肉たたきの平らな面で包丁の背をトンとたたき、梅を種ごと半分に割る。
※種の中央に包丁が当てるときれいに割ることができます。
⑤ ペティナイフの先で種の周りに沿って切り目を入れ、種を除く。
⑥ジップロックに⑤を入れて焼酎・粗塩適量をふる。全体に行き渡るようこするように揉み込む。
⑦ ②で乾かしていた卵の殻をガーゼや布の袋か畳んだコーヒーフィルターに 入れて⑥に入れる。
⑧ 空気をしっかり抜いてから卵の殻が下になるようにしてトレーに置き、冷蔵庫に入れる。
⑨毎日上下をひっくり返して全体に味が染み込むようにし、3週間〜1ヶ月程度漬け込んで梅全体に梅酢が上がれば完成!
☆完成後は梅酢ごと清潔な保存容器に移し、梅酢に梅が浸るようにして冷蔵庫で保存してください。カリカリが無くなる前に早めに召し上がってください。
少し複雑な工程を経ても、卵の殻を入れ忘れると梅はカリカリになりません。
梅に含まれている「ペクチン」という物質が、酸と反応して梅の軟化を誘うのです。
しかし卵の殻に含まれる「カルシウム」がペクチンと結合して「ペクチン酸カルシウム」になると、梅の実を軟化させる働きを止め、逆に引き締めてくれるのです!
卵の殻には意外な活用方法があったのですね!
今回はカリカリ梅の作り方をご紹介しました。
次回もお楽しみに!