卵の製造マシンを見たことがありますか?専用のマシンをご紹介します
皆様こんにちは!通信販売部の吉田明日美です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
待ちに待った春がやって参りました。
雪国で暮らす私たちにとって、これほど嬉しい季節はありません。
山形のお花見の見頃はまだ時間がかかりそうですが、今年は天候にも恵まれているので、例年よりも早くお花見ができそうです。
さて、今年もフレッシュな新入社員が入社して参りました。
これから徐々に卵の知識をみにつけて、早く仕事に慣れてくれることを期待します。
今日は私も十数年前に入社して初めて見て感動した卵の製造機械についてご紹介いたします。
卵はGPセンター(グレーディング&パッキングセンター)という洗卵選別包装を行う工場で製造を行っております。
GPセンターでは、「GPマシン」と呼ばれる最新で高性能な専用機械を用いて製造を行っています。
卵の製造にこんな機械が使われているなんで驚きじゃありませんか?
GPマシンでの工程としては大きく分けて5つです。
①洗浄・塩素殺菌、②検卵、③検査・紫外線殺菌、④サイズ選別、⑤包装という工程を、全商品のたまごに対して行っております。
では、これらの工程を少し詳しくご説明さて頂きます。
①洗浄・塩素殺菌
農場で採卵されたばかりの卵は、羽や糞が付着している場合もあります。
まずはGPマシンに卵を投入し、お湯で洗います。
次に自動洗浄機の中で次亜塩素酸ナトリウムにより殺菌し、特殊ブラシの高速回転で洗います。この特殊ブラシは、卵への衝撃が少なく、確実に汚れを落としきれいに磨いてくれます。
次亜塩素酸ナトリウムはプールの消毒などに使われており、人体に影響はないのでご安心ください。
②検卵
次に異常卵などを抜き取る検卵を行います。
検卵は「前検卵」と「本検卵」の2回実施します。
前検卵では、きれいに洗浄した卵を人の目によって選別します。
選別対象としては、完全に割れた状態の「大破卵」、卵殻形成が不完全な「奇形卵」の2つです。
本検卵では、前検卵で取り除かれなかったヒビや汚れをもう一度選別します。
③検査・紫外線殺菌
検査では糞便や卵液が付着した汚卵を取り除く「汚卵検査」、ヒビの入った異常卵を取り除く「ヒビ検査」、血が混じった卵を取り除く「血卵検査」を行います。
汚卵検査では、機械に内蔵された4台のカメラにより、自動判断で汚卵を取り除きます。
ヒビ検査では、綿棒のようなハンマー(ハンマーユニット)で卵を叩き、その音の違いで小さなヒビや目に見えないヒビが卵に入っていないかを確認します。
血卵検査では、血卵検知器で、分光分析技術により、色ではなく、卵内の「ヘモグロビン」を感知して血液混入卵を自動的に検出します。
3つの検査をクリアした卵は、紫外線殺菌を受けます。
ここで、残存した殺菌が全て除去されますので、安全な卵となります。
④サイズ選別
たまごの重さをサイズ別に設定し、自動的にサイズ別に分けられます。
⑤包装
○パック詰め
サイズ選別された卵は、商品に合わせてラベルが入ったり、上部に貼られたりします。
○ダンボール詰め
トレーを交互に重ね、人の目で丁寧に計量します。
いかがでしょうか。
アームで挟まれた卵が高速で次々各工程に送り出される様子は見ていてワクワクがとまりません!
これらの製造工程は、HACCP(ハセップ)の思考を取り入れ、衛生管理を徹底的に行っております。
また、たまごの代表的なサルモネラ菌、放射性物質の検査をし、安全性に努めておりますので、ご安心してお召し上がりください!
それでは、次回の記事もお楽しみに!
通信販売部
吉田明日美