日本語の「ひよこ」が示す意味
新着ニュース 2019.02.25
ブログをご覧の皆様、こんにちは!本日は山田ガーデンファームの井上がお届けします。
早いもので今年ももう2ヶ月が過ぎようとしています。
長かった冬も終わり、ようやく暖かい春がやってくると思うとほっとします。
春を告げるお祭り「雛祭り」も目前に迫り、気持ちが華やぎますね。
そんな雛祭りの名前の由来をご存知でしょうか?
雛祭りが始まったのは平安時代で、「雛」祭りの文字通り「ひよこ」の意味合いが込められているのです。
雛祭りのルーツは、平安時代に貴族の女の子の間で流行った「雛遊び(ひいなあそび)」だと言われています。
紙で作った男女一対の人形を、同じく紙で作った御殿の中で遊ばせるままごとのような遊びです。
当時から雛=ひよこという認識で、「大きなものを小さくする」「可愛らしいもの」「一人前ではない未熟なもの」という意味合いがありました。
大きな御殿での暮らしを小さく再現した「雛遊び」と、ひよこのように未熟で愛らしい小さな女の子たちのお祭りであるということから「雛祭り」と名付けられたのだとわかると納得ですね!
そもそもなぜ日本では未熟なもののたとえとして「子犬」や「子猫」などではなく「ひよこ」が用いられるのでしょうか?
「ひよっこ」と同じく「経験が浅い未熟な人」という意味合いで使われる日本語として「くちばしが黄色い」という言葉が挙げられます。
これは、ひよこをはじめとしたひな鳥のくちばしが成熟しきっておらず黄色いことから、年若く経験が浅い人に対して使われるようになりました。
そのほか「卵」も「料理人の卵」「科学者の卵」など専門分野に励む駆け出しの未熟な人に対して使われます。
ニワトリ関連のものを例えた言葉はあまり良い意味や褒め言葉として使われることは少ないようですね…。
しかし、フランスでは「卵を割らなければオムレツは作れない」という慣用句があります。
当たり前のことを言っているに過ぎないと考えがちですが、これには「何事も行動なしでは結果を得られない」「殻を割ることでしか得られない何かがある」という力強い意味合いが込められています。
今はまだ未熟な「ひよっこ」も、すでに殻を割り外界に踏み出す力を持っているので、素晴らしい可能性を秘めているのかもしれませんね!
そう思えば「ひよっこ」呼ばわりされてもポジティブにまた頑張ることができそうです!
今回は「ひよこ」という言葉に秘められた意味をご紹介しました。
次回もお楽しみに!