昔は1年に1回の貴重品!ニワトリが毎日卵を産むようになるまで
ブログをご覧の皆様、こんにちは!
今回は山田ガーデンファームの井上がお届けします。
例年は立春を過ぎてもなお厳しい寒さと豪雪に悩まされる山形県ですが、
今年はもう寒さが緩みはじめ、少しずつ春に近づいているのだと感じられます。
しかし朝夕の冷え込みは厳しく、日中との気温差でが激しくなっています。
ニワトリも暑さや寒さには非常に敏感な生き物で、
ちょっとした環境の変化にもストレスを感じ、卵を産まなくなってしまうこともあります。
特に昔は、ニワトリは1年に1回しか卵を産むことができませんでした。
今回は、栄養価が高く貴重な食品だった卵が、毎日の食卓に欠かせない食品へと変わっていった歴史をご紹介します。
自然界で生きている鳥は、通常1年に1回繁殖期がきて産卵しています。
今から1,000年前の平安時代には、すでにニワトリを家畜として飼育し卵を食べる習慣がありました。
品種改良される前の自然の原種だったニワトリは、1年に1回、七十二候の「鶏始乳」の時期(1/30〜2/3頃)に、多くて10個くらいの卵を産んでいました。
しかし、「栄養価が高く美味しい卵が1年に1回しか食べられないのは残念」という思いから、長い年月をかけてより多くのたまごを産むニワトリに品種改良されていったのです。
戦時中までは農家が平飼いや放し飼いで飼育するのが主流で、当時は年に100個くらいの生産数しかありませんでした。
しかし、戦後になると立体的に積み上げられたケージの中で飼育される形が主流になり、毎日卵を産む品種が作られていきました。
現在、採卵のために飼育されているニワトリは、1羽あたり年間約320個の卵を産みます。
おかげで今のように毎日おいしい卵を食べられるようになったのです。
山田ガーデンファームでは、農場HACCP認証農場で、ニワトリが過ごしやすい環境づくりを徹底しています。
外部からの菌を遮断した清潔な鶏舎で、栄養たっぷりのエサを食べ、1日1個しっかり卵を産んでくれています。
皆様の食卓に安全で美味しい卵をお届けできるよう努めておりますので、ぜひご安心してお召し上がりくださいませ。