お盆の食文化について
新着ニュース 2023.08.05
皆様こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
厳しい暑さが続いておりますが、皆様体調くずされてはいませんか?
今年の夏は連日続く猛暑や全国的な豪雨被害があり、心を痛めるニュースも数多く耳にしました。
被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
弊社にもたくさんの方からご心配のお電話をいただきました。
幸い、弊社は特に被害もなく、鶏たちも暑さと戦いながら元気に過ごしています。
ご心配いただき、ありがとうございました。
さて、もうすぐお盆がやってきますね。
コロナも落ち着き、久しぶりに帰省する方も多いのではないでしょうか。
遠方で暮らす家族との久しぶりの再会が待ち遠しいですね!
お盆の集まりといえば、やはりご馳走が欠かせませんよね。
しかし、昔のお盆には食べてはいけないものがあったってご存知ですか?
今回はお盆の食べものについて少しご紹介したいと思います。
お盆といえば、亡くなったご先祖様の霊が帰ってくる神聖な日です。
そもそも「お盆」は、仏教の教えに基づく行事です。
そのため、お盆の食事も仏教の教えに則って決めるのが正しい姿勢です。
基本的に仏教では不殺生(生き物を殺さない)が、原則ルールです。
この不殺生のイメージが強いため、お盆も「肉や魚類」を食べてはいけないと考える人が多いようです。
しかし、肉食をタブー視するのは一部の宗派だけであり、お坊さんでも肉食する人は多数います。
お葬式(お通夜)や法事の食事に、肉や魚を食べるのは当たり前の光景です。そこから分かるように、現代ではお盆に食べてはいけないものはありません。
現代のお盆では食にタブーはありませんが、昔はいくつか食べてはいけないものがありました。
昔のお盆に食べてはいけないものは「肉・魚・卵・五辛(五葷)」です。
肉・魚・卵は「不殺生」の教えに反するので、日本の仏教の主な宗派である「大乗仏教」では、動物性の食べ物をタブーとしています。
魚や肉を使った出汁や動物性脂肪(バター)などの動物由来の食品も全てタブーです。
現代で言うところのヴィーガン(完全菜食主義)の考えに近いです。
また、五辛(ごしん)は辛味と臭みがある、下記の5種類の野菜のことで五辛(ごしん)の他に、五葷(ごくん)という呼び方もされます。
・にんにく・ねぎ・にら・らっきょう・しょうが(または山椒)
これらは煩悩を刺激し、修行の邪魔になると理由で仏教では禁止されている食べ物です。
肉や魚、五辛(五葷)を使わない料理として、昔のお盆には精進料理を食べていました。
「精進料理」とは、肉や魚、卵など動物性の食材を一切使わない料理のことです。
もちろん、五辛(五葷)に含まれる匂いが強い野菜も使いません。
もともとは仏教の僧侶の食事でしたが、お盆の食事として一般の家庭でも食べられていました。
現在でも昔からの伝統を重んじる家庭では、お盆に精進料理を作って食べています。
各家庭でお盆に食べるもの、食べないものそれぞれあると思います。
現代では自由に食べ物を選ぶことができるので、ぜひ家族みんなで楽しい食卓を囲んでください!
それでは、次回の記事もお楽しみに!
通信販売部
吉田明日美