ゆで卵を生卵に変える!イグ・ノーベル賞受賞の発見
新着ニュース 2016.12.10
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
今回は、山田ガーデンファーム通信販売部の井上がお届けします!
本日12月10日はノーベル賞授賞式の日です!
今年も日本人から大隅良典さんがノーベル医学・生理学賞を受賞し、3年連続で日本人研究者が受賞するという結果となりました。
ノーベル賞受賞のニュースを聞く度、私たちの知らないところで研究者の方々が努力し、日々世界は発展しているのだと気付かされます。
そんなノーベル賞のほかに、「イグ・ノーベル賞」と呼ばれる賞も毎年選出されているというのはご存知でしょうか?
「裏ノーベル賞」とも呼ばれるこの賞は、「人を笑わせ、考えさせる研究活動」を称えるために選出されており、ユニークな研究がたくさんあります。
授賞式や受賞者スピーチは爆笑の渦!華やかな本家ノーベル賞と比べて、とても楽しい授賞式になっています。
昨年はなんと「ゆで卵を生卵に戻す方法」を研究したカリフォルニア大学の教授が受賞しています。
これだけ聞いても、面白いですが何の役に立つのかわからないと思います。
ですがこの研究は、抗がん剤やその他高価な薬品を低コストで作ることにもつながる、大変便利で実用化が期待されるものなのです!
生卵を茹でると、熱や化学反応でタンパク質が変性し、それまで透明な液状だった白身が白く固くなります。
これを戻すことは不可能ではなかったものの、分子レベルの透析を4日間行う必要がありました。
しかし今回発見した方法では、尿素を加えてタンパク質を液状に戻すほか、薄いフィルムを通して圧力を加えて、尿素では戻しきれなかった分子レベルの凝固した小さな塊を戻し、変に折れ曲がってしまった配列の分子の鎖を元に戻します。
この方法では、今まで4日かかっていた工程が数分に短縮できるほか、凝固したタンパク質を再利用することができるため、抗がん剤などの製造工程を合理化して低コスト化が可能になるようです。
この方法が広まり、製薬会社で早く、そして安く抗がん剤などの薬を提供できるようになれば、患者の方々の負担が大きく減ることになります。
いち早く実用化が望まれる研究です!
「ゆで卵を生卵に戻す」というユニークな研究から、病気で苦しむ人々の負担を緩和する素晴らしい方法が生まれていたとは知りませんでした!
日常の小さな疑問を糸口に、世の中の役に立つ技術が日々作られているのですね!
今回は「イグ・ノーベル賞」の卵を使ったユニークな研究をご紹介しました!
次回もお楽しみに!
通信販売部
井上